ミュンヒハウゼン症候群
ミュンヒハウゼン症候群は、なじみの無い病名ですが一般的には患者またはその親族が作り上げた偽の症状、(虚偽性障害)の中です。
偽の症状なのですが実際に身体的症状が強く、慢性的かつ、重症な症状のものをミュンヒハウゼン症候群と判断します。
いったいどういうことかといいますと、患者は病気を創作もしくは既に罹患している病気をあたかも重症であるように医者や周囲のものに訴え、病院に通院・入院を繰り返します。
一つの病気が解決したり虚が見破られたり、小康状態になると更に新たな病気を作り出してしまいます。
実際の患者の行為は、その症状が重症と見せかける為に自分で傷を作ったり検査のための検体をすり替えたりの偽造工作まで繰り返し行ってしまうといいます。
病院遍歴を調べなければミュンヒハウゼン症候群を見つける事は難しいとわれるのはこのためです。
この患者の発見は主に入院・検査時の自傷行為の傷跡・検体のすり替えの目撃・発覚などで初めてミュンヒハウゼン症候群の疑いがもたれるケースが多く、根本的な治療法は確立していません。
ミュンヒハウゼン症候群の患者は、虚偽の病気による手術や入院を繰り返すため治療による薬や手術の副作用、慢性的に病気を作り出す行為を繰り返し、本来の症状とは異なる治療を繰り返しているために、それらの副作用が蓄積されていくため治療の経過は良くないことがおおいようです。
患者の目的は、ケガや病気という口実を利用して周囲の人間関係を操作することが多く、同情をかったり、懸命に病気と闘っている姿を演じる傾向にあります。
患者は、ストーリーを創作する空想虚言癖を伴う事が多く、その騙りや時期に関しては曖昧な事や時期や内容も話す相手によって異なる事が特徴です。
ミュンヒハウゼン症候群には、患者自身が患者であると主張するミュンヒハウゼン症候群と、近親者を病気に仕立て上げる、代理によるミュンヒハウゼン症候群の2種類のタイプが存在します。
ミュンハウゼン症候群の原因の一つに、幼少期の治療や入院の経験があるといわれています。
押さない時に病気になった時に周囲の自分に対する普段と違う人間関係を覚えそれを利用して自分に有益な情況を作り出そうとする精神状態から偽りの症状を訴えそれが実際に症状として現れるというものです。
また、似たような病気に仮病・詐病が存在するが、仮病・詐病とミュンヒハウゼン症候群の見分け方は、ミュンヒハウゼン症候群が病気になること・病気によって同情を引くといった精神的利益を目的としているため手術や検査といったリスクをいとわず、むしろ積極的に協力する点が大きな違いで後者は病気になることにより何らかの利益の獲得などが目的で大きなリスクを避ける傾向にあることから、明らかな違いを見出す事ができるとされています。