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手掌多汗症

手掌多汗症

手掌多汗症とは、特に精神的緊張時に手のひらに多量の汗をかき、生活に大きな支障をきたす疾患です。
緊張時に手のひらの汗が増えるのは「手に汗握る.」の言葉どおり、多くの人が経験するところですが、この病名がつく人の汗の量は想像を絶するものです。
テストで紙がぐしょぐしょになる、握手ができないなどなど、患者さん本人の悩みは様々でかつ深刻です。
「手掌多汗症」は自律神経のひとつである交感神経が過度に緊張することが原因です。
今まで皮膚科の先生による治療も、なかなか効果が得られませんでした。
最近の光学システムや周辺機器の開発により、内視鏡を用いる手術がめざましく進歩しています。
「手掌多汗症」も胸腔鏡下胸部交感神経節切除術による治療が可能になっています。
発汗中枢は視床下部にありますが、手掌多汗症は精神性発汗で大脳からの刺激が深く関与していると考えられます.この神経刺激経路が胸部交感神経を経由しているので同部でこの経路を遮断すれば手のひらの汗が止まります。
下記の如く様々な治療法がありますが、重症の方には効果がないことが多いのです。
皮膚科的治療:アルミニューム製剤等の止汗剤塗布イオントフォレーシス精神科、心療内科の治療:自律神経調整剤の内服、自律神経訓練法麻酔科、ペインクリニック:星状神経節ブロック、交感神経節ブロックなど手術効果はほぼ100%です精神性発汗の治療法

 

◆精神分析法自由連想法を用いる。
やり方は、まず週に何度かの面接で患者さんは寝椅子に横たわり、頭に浮かんだ事柄をすべて話す。
治療者は、そのときの態度、内容、感情などを分析して患者さんに告げる。
患者さんは、それに基づき幼児期の対人関係やコンプレックスを洞察し過去の記憶を思い出して、現在の感情や症状(汗)との関係について考えていく。

◆ロゴセラピーと逆説志向「汗をかくまい」と思えば思うほど緊張して汗をかくなら、「どんどん汗をかいてやれ」と開き直ることで緊張を遠ざけようというもの。

◆系統的脱感作法と自律訓練法訓練により、意図的に自分の自律神経をコントロールする方法を身につける。
一般的には病院で練習し、その後、自宅で朝夕1日2回ほど行う。

◆薬物療法精神安定剤、自律神経調整剤、中枢性の睡眠剤などを用いる。
ただし、副作用を生じることがある。
五味クリニックでは柴胡加竜骨蛎蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯など重鎮安心薬を用いて効果を上げている。
また、抗コリン剤で発汗を抑えることができるが副作用の心配がある。

◆集団療法(エンカウンター)同じ悩みを持つ患者が集まり、様々な演習、ゲームなどを通じて自己主張訓練、自己表現訓練、他人と共感できる訓練、他人を理解する傾聴訓練や交流分析を行う。

◆神経ブロック星状神経ブロック、内視鏡下胸部交感神経節切除術がある。
いずれも手術療法で後遺症などもあるので、きちんと医師と相談した上で慎重に決断すること。

◆その他の療法ホルムアルデヒド(ホルマリン)やアルミニウム塩などの制汗剤があり、一時的に汗が減少する。
また薬剤液の中に手を入れ弱い電流を流し、汗腺に薬剤を効果的に浸透させるイオンフォレーゼという方法があるが、現在、あまり行われていない。
ボツリヌス菌を注射するという治療法もあり、五味クリニックでも検討している。
※いずれの治療法も、患者さんによって効果は違い、向き不向きもあるので信頼できる医師と相談の上、行ってくださ自分でできる治療法

◆多汗恐怖症の人のための呼吸法
(1)就寝前にふとんの上で行う。
正座かあぐらをかき、全身の汚いものを出すような気持ちで息を吐き出す(呼気)。
それから自然におなかに息を吸い込む(吸気)。
次に息を止める(保息)。
呼気・吸気・保息は2対1対4の比率になるようにする。
最初は呼気8秒・吸気4秒・保息16秒で練習し、10秒・5秒・20秒・16秒・8秒・32秒と増やしていく。

(2)右鼻腔を右手親指でふさぎ、左鼻腔をあけ、息を出し、次に息を吸う。
今度は左鼻腔を右手中指でふさぎ、右鼻腔をあけ、息を出し、次に吸う。
このように左右の鼻腔から交互に呼吸する。

(3)1秒間に1~2回のリズムで連続的に息を吐き出す。
吸気は意識せず、空気が自然に吸入されるままにする。

◆五味式自律訓練簡便法
(1) 前述した3種類の呼吸法を最低10分程度行った後、室内を薄暗くしてふとんの上に横になる。
目を閉じて、意識を足先→ふくらはき→膝→股関節→おしり→おなか→胸→首→アゴ→口→鼻→目→額→頭先→方→肘→手首→手のひらと集中させ移動させる。
これを2,3回繰り返す。

(2)そのまま両手に神経を集中し「両手が重い」とこころのなかで5~10回唱える。
その後、「手がさっぱりしている」と暗示を唱える。
目を開けて手足を屈伸させ体をリラックスさせる。

(3)(1)と同様に、再び足先から手のひらまで神経を集中させ、今度は「手のひらが温かい」と5~10回唱え、その後に「手がさっぱりしている」と暗示を唱える。
また体をリラックスさせる。

(4)(1)と同様に神経を集中させて足先から額にきたとき、「額が涼しい」と5~10回唱える。
暗示を繰り返し、体をリラックスさせる。

(5)(1)を同様に繰り返し、最後に、「両手が涼しい」と5~10回唱える。
※これがふとんの上でできるようになれば、電車の中や学校、会社で席についているときでもできます。
試してみてください。

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甲状腺疾患とは

甲状腺疾患とは

甲状腺はのどぼとけの下にある重さ約10グラムの臓器です。
この小さな甲状腺は甲状腺ホルモンという体にに必要不可欠なホルモンを造っています。
この甲状腺から分泌されるホルモンは身体の新陳代謝のスピードをコントロールする働きを持った ホルモンで、新陳代謝を活発にしたり心臓や脳、骨を発育させたり、体温を調節する働きをします。
したがって甲状腺ホルモンが多くなると、少し動いただけでも心臓がドキドキと感じ、脈が速くなり、体温も上昇し汗をよくかくようになります。
反対に甲状腺ホルモンが 少なくなると、肉体的にも精神的にも活動が鈍ってきて脈が遅くなり、体温が低下し、だるい、眠い、意欲がなく活気がなくなってしまいます。
このような甲状腺の機能が問題となる甲状腺疾患を有するヒトは意外と多いのです。
甲状腺の病気は珍しいものではなく、調査によると一般住民検診などで、甲状腺が大きい症例は男性で約5%、女性で約20%の頻度であるとの結果も出ています。
糖尿病や高血圧と同じくらいの頻度で存在しているのです。
そして甲状腺疾患の発症頻度は加齢とともに増加する傾向にあり、甲状腺疾患は高齢化社会の我が国において注意すべき疾患となっているのです。
甲状腺のホルモン分泌異常で起こる主な病気にバセドウ病(バセドウ氏病)、橋本病があります。
・バセドウ病(甲状腺機能亢進症)血液の中に、自分の甲状腺に対する「自己抗体」が出来て、その抗体が甲状腺を刺激し続けるため甲状腺ホルモンが通常よりもたくさん作られ、そのホルモンが血液中にたくさん分泌される病気で、バセドー氏病・グレーブス病とも呼ばれています。
甲状腺ホルモンの多量分泌の結果、心臓をはじめ、体内のあらゆる所で新陳代謝が活発になりすぎて、様々な症状が出てきます。
症状としては「甲状腺が腫れて喉仏の下方が盛り上がり大きく」なります。
その他には「胸がドキドキする」「体が痩せてくる」「指が震える」「下痢気味」になる「イライラして落ち着きがなくなる」「疲れやすい」などの症状も出てきます。
バセドウ病の治療には、飲み薬による治療、甲状腺を摘出する手術療法、アイソトープ治療の3種類があります。
・橋本病(慢性甲状腺炎)何らかの原因で、甲状腺が破壊され甲状腺からのホルモンの分泌が低下して、甲状腺の機能が低下する病気です。
しかし、橋本病の患者のすべてが、甲状腺機能低下症になるわけではありません。
橋本病は若い世代から中高年の女性に多いのが特徴で、成人女性の約3~10%を占めると言われています。
症状としては患者の90%以上に甲状腺の腫大が認められます。
そして甲状腺ホルモンが不足してくると新陳代謝が低下してしまい「身体がだるく感じたり」「すぐに眠くなったり」「意欲が低下したり」「皮膚がかさかさしたり」「寒さに弱くなったり」「食欲不振」「月経異常」「体重増加」など甲状腺機能低下症の特有の症状が出ます。
治療としては、甲状腺の腫大が小さく、甲状腺機能も正常の場合は、治療は必要なく経過観察のみとなります甲状腺機能の低下がある場合には、不足している甲状腺ホルモン剤(チラージンS錠)が投与されます。

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サルコイドーシスとは

サルコイドーシスとは

サルコイドーシスとは全身の臓器に類上皮細胞肉芽腫という結核をはじめとした感染症に良く似た病巣をつくる原因不明の疾患です。
サルコイドーシスの典型的な病巣として両側の肺門リンパ節、肺、目、皮膚があります。
その他にも筋・神経・心臓・腎臓・骨・消化器なども罹患します。
その結果、目のかすみ、視力低下、飛蚊症(蚊などの小さな虫が飛んでいるように視野に移動するものが見える)、羞明(まぶしさを感じる)霧視(霧がかかったようにぼんやりと見える)、など眼の症状で気が付くことが多く、その他に咳、呼吸困難、皮膚の発疹、不整脈、関節痛、全身倦怠感、発熱なども生じます。
しかしサルコイドーシスの初期には自覚出来る症状が軽微なために健康診断の、特に胸部レントゲン写真の異常で発見されることも多いのが特徴です。
サルコイドーシスは遺伝性の疾患ではありませんし、また人に伝染する疾患でもありません。
10万人あたり7.5人~9.3人程度の割合の患者数と推定されており、若干女性に多く、20歳代と50~60歳代にピークがあります。
また男性のサルコイドーシスの発症年齢のピークは20歳代です。
サルコイドーシスは原因不明の疾患と言われていますが、ある種の嫌気性菌や、L型結核菌やウイルスや自己免疫との関係も指摘されています。
サルコイドーシスの治療はステロイドホルモンが最も有効な薬です。
ただし90%の患者さんはステロイドホルモンの投与によって通常の生活に支障なく過ごすことが出来ます。
細かい数字をあげると、10%程は何も治療をしなくても数年で治り、40%ほどは少し病変が残ることもありますが治療の必要がなく、40%ほどは点眼薬を含めて治療の必要はあるものの安定した経過をとります。
残りの10%ほどはステロイドホルモン投与、免疫抑制剤などを併用しながら、余病の併発やサルコイドーシスの進行によって心臓病変による突然死や肺繊維症などによって死亡しないように注意していかなければなりません。

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