歯槽 膿漏 薬
歯槽膿漏の薬はいろんなメーカーからいろんな種類の薬が販売されています。
世界人口の70%の人が歯槽膿漏や歯周病などの歯茎の病気に悩んでいるという統計がありますから、相当な需要があるのですね。
歯槽膿漏の薬を調べてみたら大きく2つに区分できると思います。
一つは、歯槽膿漏の患部に直接塗る塗り薬系、もう一つは、歯槽膿漏の原因から治そうとする抗生物質系です。
歯槽膿漏の患部に直接塗る塗り薬系は、一般にも市販されていますが、
①痛みをや和らげる鎮痛作用
②腫れや痛みを和らげる抗炎症作用
③炎症の熱やほてりを和らげる解熱作用
④腫れや痛みを和らげる消炎鎮痛作用
⑤細菌の増殖を抑え膿を減少させる抗菌作用などが成分として含まれています。
初期症状や軽度の場合は、この様な塗り薬系の歯槽膿漏の薬で対処できるでしょう。
ところが、この塗り薬系は、一時的に炎症を抑える薬で、根本的な治療が出来る歯槽膿漏の薬とは言い難いですね。
そこで、もっと根本的な歯槽膿漏の治療に役立つ薬の登場が望まれていました。
今まで歯槽膿漏は、細菌の塊である歯垢(歯の表面についた白っぽいネバネバ。プラークとも言う)を時間をかけた歯磨きなどで除去し、治療するのが定説でした。
ところが最近、歯槽膿漏の原因が細菌ではなく、実はカビのカンジダ菌が大きく関与していることが解ってきたのです。
どう言う意味かと言えば、歯槽膿漏の歯茎や歯の表面組織に細菌ではなくカビの一種であるカンジダ菌やその胞子が侵入しており、歯垢の大部分も実はカンジダ菌だったのです。
この新事実を突き止められた結果、歯槽膿漏の薬として新たに登場したのが、歯周病嫌気性菌(歯周ポケットの中に付着している酸素を必要としない菌―歯石の原因菌)に抗菌力を発揮する抗生物質と抗カビ剤を歯槽膿漏の薬として用いた治療法です。
又、歯槽膿漏の原因が細菌ではなく、カビのカンジダ菌だという事が解ったので元々は歯槽膿漏の薬ではなく、体内の消化管にカンジダ菌(真菌)が増殖したときに使う薬(ファンギゾンシロップ)なども歯槽膿漏の薬として使われるようになりました。
どんな薬もそうですが、使用上は、必ず医師か薬剤師のアドバイスをうけて使用しましょう。