シェーグレン症候群
シェーグレン症候群とは、1933年にスウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンの発表した論文にちなんでつけられた症候群です。
主な症状としては、「目の乾燥」「口の乾燥」「鼻の乾燥」などがあります。
個別の症状としては、このような症状ですが、全身的な症状として、疲労感、記憶力k低下、頭痛などがあります。
また、精神的には、うつ傾向などもシェーグレン症候群の症状となります。
シェーグレン症候群の発生傾向ですが、主に中年女性に発生します。
シェーグレン症候群が発生している年代別の分布では、50才代がもっとも多くなっています。
しかし、子供から、80才の老人にも発生していることから、必ずしも中年だけに発生するものとも言い切れません。
男女比としては、女性は、男性の14倍の発祥比率となっています。
女性に多く発祥しています。
また、関節リウマチの患者さんの1/5にシェーグレン症候群が発祥しています。
残念ながら、シェーグレン症候群の病気の原因は、現在解明されていません。
自分自身の成分に対して、免疫反応が発生していることが関与しており、遺伝的要因、環境的要因、女性ホルモンによる要因などが考えられています。
原因解明されていないため、治療方法もさまざまです。
しかし、シェーグレン症候群を治癒するという治療法ではなく、個々の症状を緩和させ、その症状の進行を防ぐ治療が主流となっています。
目の乾燥については、涙を補充するための点眼薬を利用したり、涙の蒸発を防ぐ対処をしています。
口の乾燥については、唾液の分泌を促進するために、ガムやトローチをりようしたり、人口唾液により、唾液を補充する方法もとられています。
シェーグレン症候群は、現在では、すぐに治るものではありません。
病気と共存する、生活を楽しむ工夫をする、自分ひとりだけがこの病気にかかっているわけではない、悪いことばかり考えないといった心構えも必要となります。
また、日常生活においても、症状を緩和、改善させるために、規則正しい生活十分な睡眠をとる、バランスのよい食事を食べる、ストレスを避け、適度な運動を行うことをこころがけましょう。
そして、定期的な診察・検査を受けることもわすれずに。