歯周病 歯磨き粉
歯周病の予防や改善には、どれぐらい歯磨き粉は効果があるのでしょう。
実は、一番大事なのは、どの歯磨き粉を使うかではありません。
いかに磨き残しを少なくブラッシングで歯垢を取り除くことができるかどうかなのです。
歯周病の一番の予防法は歯垢の除去そのものです。
歯周病対策として、効果的に歯垢を除去できるのは歯ブラシによる物理的擦過のみなのです。
研磨剤の粒子が粗い歯磨き粉は剤はエナメル質を始めとする歯の表面を大きく摩耗させてしまいます。
ですから、歯磨き粉の使用を避ける方が無難です。
また、ほとんどの歯磨き粉はハッカやミントの風味が付いており、口に含んだだけでも清涼感が広がるので、充分に歯を磨かないうちに、歯を磨いたような気分になってしまうという欠点があります。
加えて、歯磨き粉には界面活性剤が含まれているので、数十秒のブラッシングで直ぐに口中に発泡してしまい、歯垢が全く落ちていない状況であっても、吐き出してうがいをする必要があるので、きちんと時間をかけてブラッシングを続けることが困難という問題があります。
なお、歯磨き粉によっては、殺菌作用の効用を掲げているものもありますが、あくまでも歯垢をしっかりと歯ブラシなどで除去した後の補助的なものにすぎません。
歯磨き粉の効能といえば、歯磨き粉に含まれる研磨剤により、コーヒーやタバコにより沈着した色素を除去したり、香料により爽快感が得られるということでしょう。
結局、歯磨き粉のメーカーが宣伝するほどには歯周病の予防・治療に役立つ歯磨き粉は存在しないのが現状のようです。
歯周病の予防や改善には、歯磨き粉を使わないできちんとブラッシングすることが重要であるといえるでしょう。
歯周病予防・改善に良いブラッシング方法は、歯科医師、歯科衛生士の指導を受けるのが良いでしょう。