過 活動 膀胱炎
過活動膀胱炎は、40歳以上の方の12.4%方が罹患していると日本排尿機能学会の調査で推測されています。
高齢者になるほど罹患率がさらに高くなります。
日本でも多くの方が、過活動膀胱炎で悩まれています。
過活動膀胱炎は生命にかかわる病気ではありませんが、外出が不安になるなど日常生活の上で大変困る病気です。
過活動膀胱炎になったかなと感じたら、恥ずかしがらずすぐに病院(泌尿器科)で診断してもらいましょう。
病院に行くときには1日の排尿の状態を記載した排尿日誌を持参しましょう。
診断がスムーズになります。
また、薬で飲んでいるものがあるときは、医師に相談しましょう。
薬の中には膀胱や尿道の働きに影響するものがあり、尿もれを起こしやすくしたり、排尿困難を起こすものがあります。
過活動膀胱炎の治療は、薬による治療が主体となり、通常は膀胱の収縮を抑える作用の薬(抗コリン薬)を内服します。
抗コリン薬を1~2ヵ月内服すると80%の患者さんが過活動膀胱炎の症状が改善されるようです。
なお、頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁の症状以外に、尿が出にくい症状がある場合は、抗コリン薬を服用すると排尿困難が悪化することがありますので、排尿困難に対する治療も同時に行われます。
次に、日常生活上の注意点です。
まず、余分な水分摂取やコーヒーなどカフェインを多く含む飲み物は、尿意を催しやすい控えめにしましょう。
冷たい物の一気飲みは避け、暖かい飲み物を中心にします。
特に、就寝前の水分摂取は夜間に目覚めやすいので控えめにしましょう。
次に、冷えに注意しましょう。
寒さにより膀胱が刺激され、過敏になり、尿が近くなったり、漏れやすくなったりします。
また、便秘を解消することも大事です。
便秘症だと、膀胱の機能が不安定になりやすくなります。
そして、外出時には、急に尿意が生じたときにあわてないように、トイレの場所を確認しておきましょう。
過活動膀胱では尿意があるのに我慢していると、トイレまで我慢できずに漏れてしまうことがあるので、早めにトイレに行くようにしましょう。
過活動膀胱炎を克服すると生活の質が向上が実感できます。
病院の指示に従って治療に頑張って取り組みましょう。