対人 恐怖症 診断


対人恐怖症は、病院で適切な治療を受けることで、比較的簡単に楽になる病気です。

対人恐怖症に悩む人には、性格が弱いせいだ、自分でなんとかしなければ、おかしな人と思われたくない、弱みを見せたくないなどと思うプライドが高い場合が多いのです。
ですから対人恐怖症の人は病院や薬に頼ることを避ける傾向がみられます。
しかし実は対人恐怖症は、病院で出される薬がよく効き、受診することで驚くほど楽になる病気です。
対人恐怖症を専門に診てくれるのは心療内科か精神科です。
病院ではまず、問診によって、どんな状況をもっとも恐れるか、いつから意識したか、きっかけがあるか、それによって実際に恥をかいたことがあるか、といったことを詳しく尋ねられます。
また、具体的な症状について自分で質問票に記入する場合もあり、これらの結果をもとに診断が行われます。

不安感や恐怖、心配などの心の症状や、震え、動悸、緊張といった体の症状は、適切な薬を服用することで、かなり改善されます。
まず、対人恐怖症によく効き、緊張する場面でも不安を感じなくなる作用をもたらす、うつ病の薬として開発されたSSRIという抗うつ薬です。

次に、緊張や不安をやわらげる作用があり対人恐怖症に効く薬として証明されている抗不安薬があります。
さらにβ遮断薬と言う、震えや動悸、発汗などの身体症状を除去する薬をスピーチなど人前で何かをするときにだけ頓服として使うことで、状況に上手に対処できるようになり、自信を取り戻せます。

薬は主に以上の3種類が使われ対人恐怖症を和らげる役割を果たします。