呼吸療法認定士の資格
呼吸療法認定士の資格は日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会から選出された委員で構成されている「3学会合同呼吸療法認定士認定委員会」が実施する認定資格です。
呼吸療法認定士の資格を受験する前に、認定講習会を履修しなければなりません。
認定講習会の受講資格は臨床工学技士 経験2年以上、看護師 経験2年以上、准看護師 経験3年以上、理学療法士経験2年以上 のように資格と実務経験が必要です。
そして、呼吸療法認定士の資格認定講習会や認定試験は「3学会合同呼吸療法認定士認定委員会」の委託によって、(財)医療機器センターで実施されています。
何故、臨床工学技師、看護士、准看護士、理学療法士の資格を持ちかつ、2~3年の実務経験者が呼吸療法認定士の資格の受験対象者となっているかというと、高齢化社会になり、患者の高齢化と医療の発展によって重症患者が増えたために重症患者の看護には必要不可欠な呼吸療法の重要性が増してきたという経緯があります。
呼吸量には吸入療法、酸素療法、呼吸理学療法、人工呼吸法があり、医療、介護現場での普及が早急な課題となっているのが現状です。
呼吸療法認定士の資格認定のための問題集では、日総研の、『呼吸療法認定士認定試験対策 即効・即解ドリル』130問があります。
その他、やってはいけない人工呼吸管理50、日本看護協会出版、看護チームではじめる呼吸理学療法、メディカ出版、疑問解消!呼吸器看護、メディカ出版、ナースのための呼吸音聴取トレーニングCDつき、メディカ出版、呼吸音のアセスメント CDつき、へるす出版など、専門書籍が多々あるようです。
また、学会認定資格のため各々の国家資格で規定されている業務の範囲を、呼吸療法認定士の資格によって範疇を超えることはできません。
晴れて、呼吸療法認定士の資格が認定された後、5年ごとの更新が必要となります。
日総研がおこなっている『呼吸管理と胸部XーP』などの通信教育でも勉強を続けることができます。