水虫の種類
足の水虫には大きく分けて足の指の間にできる「趾間(しかん)型」、土ふまずなどに水ぶくれができる「小水疱(しょうすいほう)型」、それらが共存する「趾間型+小水疱型」、足の皮膚が分厚く硬くなる「角化(かくか)型(角質増殖型)」があります。
【趾間型】
いちばん多いタイプで、足の指の間にできる水虫のこと。
指の間が赤くはれあがったり、皮がむけたりします。
また、皮が白くふやけてジメジメし、赤くむけてただれてきます。
ただれた皮のまわりにはむけた皮のふちが残り、ときには皮が硬くなってひび割れた状態になることも。
たいていの場合、かゆみがあります。
【小水疱型】
2番目に多いのは、足の裏や側面など、毛の生えていない皮膚の厚いところにできる水虫。
その名の通り小さな水ぶくれ(水疱:すいほう)が集まってできています。
そのまわりが赤くなり、腫れてくることもあります。
人によっては水ぶくれが目立たず、薄い皮がむけるだけの場合もあるそうです。
小水疱そのものが大きな水ぶくれになることはありませんが、細かい水疱が集まったかたちで水ぶくれのかたまりになることがあり、かゆみが強いのが特徴です。
ちなみに、水ぶくれが破れたときに出る汁に原因の白癬菌(はくせんきん)はいないので、この汁がついても水虫がうつるという心配はないですよ。
【角化型(角質増殖型)】
水虫とわかりにくいやっかいなタイプ。
足の裏から足のふちまでガサガサして角質が厚く硬くなり、ボロボロと皮がむけたり、かかとがひび割れてアカギレのようになったりします。
角化型は皮がむけ床に落ちるため家族への感染が多くなります。
かゆみもなく水ぶくれができることもないので、乾燥による肌荒れと思い気づかない人も多いようです。
このほかに、趾間型と小水疱型の症状が同時に見られることがありますが、角化型は他のタイプと同時に発症することはほとんどありません。