抗 不安 薬について


抗不安薬は、マイナートランキライザーとも呼ばれ、うつ病などの精神疾患に使われる向精神薬の一種です。
向精神薬とは、うつ病などに大きな影響を与えていると考えられている中枢神経に作用する薬の一つです。

抗不安薬は、向精神薬の中でも、その作用や副作用は弱いため、安全度が高く、精神疾患によく用いられます。
抗不安薬の作用としては、中枢神経（脳神経）に作用し、不安（恐怖）・緊張といった症状を緩和させる作用があります。
また、不安や緊張のため、睡眠がうまく取れない方のために、睡眠薬として利用されることもあります。

抗不安薬は、医師の処方により、服用することができます。
しかし、長期の服用で依存するようになったり、急な断薬による離脱症状を起こす場合があります。

服用に関しては、必ず、医師の指示に従ってください。
また、副作用として、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬でまれにうつ病を悪化させることもあるといわれているので、注意が必要です。

抗不安薬といっても、種類もさまざまであり、また、作用も個人差が多いものです。
精神疾患になったときに、患者はもちろん、医師も苦労するのが、その患者さんにあった抗不安薬を見つけることです。
しばらく服用してみて、症状に改善が見られない場合は、同様な作用でも成分の異なる薬をためしてみて、患者さんにあった薬を見つけてゆくという感じで治療がすすめられてゆきます。

その患者さんに合った薬を見つけるまでが一番つらい時期となります。

人見知り 克服


人見知りはどうすれば克服できるのでしょうか。
人見知りの克服のためには、まず人見知りについて正しい知識を身に付けることが大切です。
人見知りとはもともとは子供に対して使用されていた言葉で、小さな子供がよく知らない人に対して恥ずかしがったり会話や接触を避けたりする現象を言います。
ところが近年では、少子化、核家族化、近所付き合いの減少、引きこもりの増大などの社会現象を背景に、人とコミュニケーションを取るのが苦手な大人に対しても使用されつつあります。

こう考えると、人見知りと言っても悪いことばかりではありません。
他人から見れば落ち着いた人、思慮深い人であるという印象を持たれることもあります。
一般に人見知りの人は対人関係の構築が苦手です。
そして、声が小さい、姿勢が悪い、話す時に相手の目を見ないなどの特徴があります。
ですから、例えば声を少し大きくして話しをするとか、誰かと会話する時は相手の目を見るとか、背筋を少し伸ばしてみるとか、そういうところを意識して、少しずつ人見知りを克服していけばいいのではないでしょうか。

大人の人見知りは社会生活を営む上で障害になることもあります。
無理をして性格まで変える必要はないのです。
落ち着いた、思慮深い性格はそのままにして、克服できる部分から少しずつ克服していきましょう。

過食 症 克服


最近ではストレスの増大から過食に走る人が増えていますが、いったん過食症に陥ると簡単には克服できないのでしょうか。
いいえ、正しい認識と治し方を身に付ければ過食症は克服することができます。

過食症は、神経性大食症とも呼ばれ通常では考えられないくらい大量の食べ物を食べてしまうという立派な病気です。
逆に食べ物を全く受付けなくなる拒食症とあわせて摂食障害と呼ばれます。

過食症がひどくなると、大量の食べ物を食べた後に拒食・絶食したり、無理やり嘔吐したり、下剤を乱用したり、過度な運動やダイエットをしたりするようになりますが、もちろんこのような行為が体にいいわけがありません。

過食症や拒食症の原因は神経的・精神的なストレスであると言われています。

例えば虐待を受けたり、愛情の不足を感じたりして精神的に満たされない場合にその代償として過食や拒食に走る傾向にあります。
そして過食症や拒食症を患っている人は、自分でも過食や拒食を十分に意識できており辛い思いを抱え自分自身に対して「こんなこと繰り返していたらダメだ」と責めるようになりますが、それでも止められずどんどん悪循環に陥ります。

過食症や拒食症を克服するためには、まずこの悪循環を断ち切らなければなりません。
そのためには、なぜ過食や拒食に走るのか、すなわち自分自身は何が満たされていないから過食や拒食に走るのかを認識し、その原因を取り除いていかなければなりません。

このように自分自身の状態を正しく認識した上で、一人で克服するのが難しければ信頼できる人に相談してもいいでしょう。
また過食症や拒食症は立派な病気なのですから良い病院を見つけることも大切です。

過食症、拒食症、摂食障害専門の病院や治療機関もいくつかできています。

最初は辛いかもしれませんが、1日3食の食事を適切に摂り、適度な空腹感と満腹感を脳に与える習慣を身に付ければ過食症や拒食症は必ず克服できます。