変形性股関節症 症状

変形性股関節症は、さまざまな関節変化が進行していく病気です。
欧米でよくみられる「一次性」と、国内で事例の多い「二次性」に分類されます。
二次性股関節症とは、先天性股関節脱臼・臼蓋形成不全（股関節の屋根の作りが浅い）、または、外傷や感染症などが原因で起こるものです。
日本では、このうち、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全に起因する「変形性股関節症」がほとんどです。
しかも、大部分が女性となっています。
変形性股関節症は、「人種や遺伝、それに性別によって、症状を起こしやすい体に生まれ付いた人が症状にかかる」人が多いのですが、後天的にかかるケースも見落とせません。
股関節への血液循環が不十分だったり、関節の酷使(こくし)によって関節軟骨に変性を起こすことが原因で、変形性股関節症になることもあります。
症状が現れたら、すぐにでも対処する必要があるのです。
赤ちゃんや子供のころに、足の形や向きの異常に、大人が気がついたりすることもあるのですが、痛みが無いので、病状が進行していても、本人がわかっていないケースが目立ちます。
痛みなどの自覚症状がないので病状を悪化させることが多いのです。
若くても自覚症状があったり、あるていどの年齢になると、重い物を持った後やたくさん動いた後症状が現れます。
軽い痛みやだるさ、または、疲れを感じるのです。
初期の段階では、一日もたつと、痛みやだるさは軽減します。
痛みの生ずる場所は、股関節とは限りません。
腰や膝、または腿などが痛んだりするのです。
変形性股関節症は、5〜10年の長い年月をかけて進行していきます。
最終的には、寝ていても痛みを感じるまで病状が進み、歩行困難にまで至るといわれます。
少しでも疑いがあるのなら、医者に相談するのがいいでしょう。