月経前症候群
人に聞けない病気の一つに月経前症候群があります。
女性特有の月経前に心と体のバランスが崩れるトラブルの総称で、ひどい乳房痛や下腹部痛、イライラ、憂鬱を感じるなど肉体的にも精神的にもダメージが大きいいろんな症状が起こる病気です。
この月経前症候群は、ある調査では20~30歳台の働く女性の90%以上の人がこういった症状になると言われています。
でも、こんなに多くの女性が毎回の月経前に発症するのに、なかなか人に聞けない病気なんですね、月経前症候群と言う病気は。
この月経前症候群は、PMSとも表現されます。
この病気は困った事に、体の変調や精神的なキッカケで、イライラすると人にあたったり、攻撃的になりわめいたりしますし、逆にうつ病みたいに落ち込んだりもします。
そして、そんな自分が嫌になるけど、自分ではなかなかコントロールできないのです。
この月経前症候群が発症すれば、本人も辛いですが、周りの人や家族も、憂鬱になり社会的トラブルも起こる場合もあります。
では、この、人に聞けない病気である月経前症候群はどうすれば改善されるのでしょうか。
先ず、自分自身の自覚が大事です。
この症状は、毎回の月経前に発症しますので、それを自覚するだけでも、精神的に楽になり、自分をコントロールしやすくなります。
次に、食事の注意点です。
月経前症候群でイライラしだすとケーキやチョコレート、コーヒー、紅茶など砂糖の甘さやカフェインが入ったものが欲しくなるようです。
だが、砂糖とカフェインは、月経前症候群の症状を重くする作用があると言われていますので避けたほうが良いでしょう。
食生活では低蛋白、高炭水化物食が良いと言われています。
ニンジン・ほうれん草などの緑黄色野菜、納豆・味噌・豆腐など大豆類、わかめ・昆布・ひじきなどの海藻類、玄米・そば・ゴマなどが良いと言われています。
そして、ビタミン類やミネラルを豊富に摂りましょう。
精神安定剤や抗うつ薬(特に選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRI)なども効果があるようです。
ハーブやエステ、フィットネス、ヨーガなども効果があるので時間とお金があればお試しください。
でも、月経前症候群と言うのは、不思議ですね。
だって、月経が始まれば何故かスッキリするのですよ。
月経前症候群とは
海外では、30年以上も前からPMSの研究が進められており、 専門的な治療や改善方法などを相談できる医師、病院、PMSセンターなどが存在しますが、 残念ながら、日本国内でPMSという言葉が一般に知られるようになったのは、ここ数年のことであり、海外のそれと比べて、 社会的認知度は低いと言えます。
そのため、症状を自覚していながら、それがPMSのせいだと気付かず、独り悩む女性も少なくはありませんし、 周囲の方も、そのような女性を前にし、当惑することもあるでしょう。
特に、月経のない男性にしてみれば、PMSを理解することは非常に難しいかも知れません。
普段はおとなしい女性が、ある日突然豹変する姿を見て、「情緒不安定」や「気まぐれな性質」として片付けてしまわれた男性も少なくはないと思います。
月経前になると、「イライラする」「気分が沈んでしまう」「からだの具合が悪くなる」というような症状は、 女性の約80%の方が経験していると言われています。
このような、排卵から月経開始までの時期に現れる身体的・精神的不快な症状を総じて、月経前症候群(PMS)といいます。
PMSの症状は、人によって実に様々です。「胸が張ってくる」「下腹部に痛みを感じる」といった身体的なもの、 あるいは、「怒りっぽくなる」「理由もなく悲しくなる」というような精神的なものなど、例をあげればキリがありません。
PMSは、排卵のある(妊娠が可能な)女性であれば、誰にでも起こり得る症状です。 決して、特別なものではありません。むしろ、女性として健康である証拠でもあります。
(※PMSを、女性特有の「生物的現象」と捉えるか、「病気」と分類するかについては、 研究者・医師の間でも議論が続いています。これらにつきましては、私見ではありますが、別頁で詳しく触れております。)
しかしながら、PMSは、月経の周期ごとに反復して現れるのですから、非常にわずらわしいものでもあります。
また、症状の度合いも個人差が激しく、症状が現れても、それほど気にならない程度の人もいれば、 逆に日常生活でさえも困難になってしまう人もいます。
このように極端に重度の症状が現れるものを月経前不機嫌性障害(PMDD)といい、 PMSの症状を訴える女性のうち、約5%の方は、適切な治療が必要であるとされています。
睡眠時無呼吸症候群
一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上か睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこる方は睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
5~15回を軽症、15~30回を中等症、30回以上を重症と診断されます。
睡眠時に断続的に無呼吸を繰り返すことにより、熟睡が出来ず、睡眠時間をとったにもかかわらず、日中に眠気が襲い、交通事故等を引き起こてしまう恐い病気です。
治療をせずに放置しておくと生命に危険が及ぶ場合もあります。
アメリカで行われた研究で驚くべきデータが出ています。
1時間当たりの無呼吸数が20回以上の重症の方は、無治療のままで放置すると9年後には心臓病、脳卒中、交通事故などの原因で10人に4人が死亡してしまうという統計が出ています。
よって適正な症状分析と診断、治療、予防などの対策が必要になります。
また、眠っている間に呼吸が数十回、数百回と止まってしまうと、体内の酸素不足が深刻にもなります。
酸素不足となると寝苦しさや息苦しいという症状が現れ、睡眠不足となります。
また酸素不足は循環機能に負担をかけてしまい、不整脈、高血圧、心不全、糖尿病等を引き起こしてしまう様々な問題があります。
ですから、いびきのあとに呼吸が止まるような症状があるときには無呼吸症を疑い、 早めの治療が必要です。
最近では睡眠ポリグラフィーという検査を用います。
基本的には入院検査になりますが、睡眠状態を見るために脳波、筋電図、眼球運動、呼吸状態を調べること出来ます。
検査では血液中の酸素濃度を調べるパルスオキシメーターと呼ばれるセンサーをつけてベッドに入ります。
また、睡眠時無呼吸症候群は体重の増加(肥満)により大きないびきをかくという特徴があります。
いびきは体重の増加ととも大きくなるためとくに肥満傾向にある方は注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の治療には大きく分けて3つの方法があります。
・外科的手術で狭くなった気道を広くする方法
・睡眠時にマウスピースを装着して下あごを前方に引き出し気味に固定し、気道が閉じないようにする方法
・専用の鼻マスクを装着して、CPAPと呼ばれる装置から持続的に空気を送り込むことで気道を陽圧にして内部から押しひろげて閉塞を防ぐ方法があります。