人工股関節手術 MIS

人工股関節手術は、お年寄りなどが骨折した場合、股関節がひどく痛む場合などに多く行います。
そのほかにも、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症などでも行われる手術です。
人工股関節手術を行う多くのケースでは、痛みの解消や運動範囲の拡大を目的としています。
手術によって、痛みがとれ歩くことができるようになったと言う人が多いようです。
人工股関節手術のなかでも、MIS（Minimally Invasive Surgery）最小侵襲手術と呼ばれる手術があります。
手術で取り付ける人工股関節は、大腿骨側のステムと寛骨臼側のソケットになります。
そして人工股関節は、約80％の人が10年から15年もつと言われています。
ただしこれは、手術の状態や人工股関節によって変動します。
人工股関節手術では、感染症や神経麻痺、深部静脈血栓症などの合併症が起こることもあります。
また術後に、股関節を脱臼することもあり、リハビリで身体や足の動かし方を訓練する必要があります。
さらに人工物を身体に入れるため、細菌感染に弱くなることがあります。
このため、普通ではあまり気にしない虫歯や水虫、ウイルス性の病気に注意をすることが大切です。
人工股関節手術をした場合は、メンテナンスを含め年に1度は定期健診を受けるようにします。

人工股関節手術 費用

人工股関節手術 費用は、保険で定められた手術費用の他に人工関節材料費用、全身麻酔料、処方薬代金、手術後のリハビリテーション費用、もろもろ含めて1か月入院の場合で自己負担金は、約30万円が標準的です。
このほかにも入院が長期化したり、術後の合併症がある方は追加の検査料などが加算されていきます。
人工関節手術を検討されている多くは、高齢者となっていますので、手術を受けると簡単にいっても、経済的事情や体力的に、いろいろな心配はあると思います。
人工関節手術を受けたいが、手術や他の費用を考えると不安になる方もいらっしゃることでしょう。
実際に人工関節手術の費用は、平均して約２００万程度と考えてください。
このほかに、入院に付随してベッド代や食費もかかります。
高齢者の方には、この金額は厳しい出費だと思います。
でも、人工関節置換手術には「高額療養費制度」が適応されますのでこの制度を巧く使うといいでしょう。
高額療養費制度は、一時的に医療費を支払わなくてはいけませんが、申請することで後日、決められた金額以上の分は過払い分として戻ってくる制度です。
予め病院や役所に相談すれば高額医療費の説明をしてくれます。
そして、高額療養費制度の申請の方法も教えてくれますので相談するといいでしょう。
人工関節手術を受けるほどの関節痛は、一生付き合わなくてはならず、そうであればいっそのこと人工関節手術を受けて関節痛から開放されるのも選択肢の一つでしょう。
因みに、人工関節手術はどのくらい行われていルカといいますと、年間で約80,000人の方が手術を受けていて、そのうちの膝関節が44,000人、股関節が32,200人です。
残りの数字は肩と肘が1,000人といった状況です。

人工股関節 手術

人工股関節手術（人工関節置換術)とは、病気でいたんだ股関節を取り除き人工の股関節を入れ込む手術です。
この人工股関節には、コバルトクロムやチタン合金などの金属やプラスチック（超高分子量ポリエチレン）などを組み合わせてつくられており、大腿骨側の部品をステム、寛骨臼側（骨盤の大腿骨の受け皿の部分）はソケットとよばれています。
ステムは大腿骨内部の髄腔部分に固定されますが、固定の方法にはセメントステム（固定にセメントを流し込む方法）・セメントレスステム（セメントを使用せず特殊加工してあるステムを使用する方法）がありますが、ソケット部分にもセメントソケット（セメントを使用）・セメントレスソケット（セメントを不使用）とがあります。
人工股関節手術が必要となってくる疾病には・変形性股関節症・（特発性）大腿骨頭壊死・関節リウマチ・ペルテス氏病・臼蓋形成不全などがあります。
人工股関節手術後には血栓・感染・脱臼などといった問題点もありますが、一番大きな問題点として耐久性が挙げられます。
人工関節の耐用年数は10〜15年とされていましたが、現在では全体状態によりますが15〜20年以上となりました。
人工股関節手術を行うことによって、今までより長距離を歩ける、そして自転車に長時間乗ることができるなどといった生活動作の範囲を広げることが可能となりました。
人工股関節手術を行うことよって痛みから完全に解放され以前より可動域が広くすることが、この手術の目的です。