イントラレーシックとは

イントラレーシック（Intra-LASIK）とは、従来のレーシック（視力矯正手術）よりもさらに安全性と精度が高まったレーシックということができます。
イントラレーシックが従来のレーシックと異なる点は、角膜にフタ状のフラップ（フラップは角膜の表皮で作られたフタ状のものです）の作成方法にあります。
今までのレーシックではステンレス製のマイクロケラトーム（フラップを作成するための眼科用電動カンナ）という医療器具でフラップを作成します。
そして、イントラレーシックでは、フラップ作成における全ての手順をコンピューターコントロールで行うため、フラップの厚みや大きさ、ヒンジの位置・長さなどの自由な設定が可能です。
ですから、角膜の形状が変形しておりレーシック手術に向かなかった患者の方も、安全にレーシックを受けることができるようになったのです。
手術後の回復も従来ののレーシックに比べて優れています。
イントラレーシックは、角膜を傷つけることなく、負担も非常に少ないからです。
イントラレーシックを行うと、従来のレーシックよりも強度の近視を矯正することができる、従来のレーシックで一時的に生じることのあるドライアイの出現率が低いというメリットもあります。
イントラレーシックはフラップ作成や接着する時間がやや長いという欠点もありますが、安全性や視力回復効果を考えると優れた術式といえるでしょう。

レーシックとは

レーシック(LASIK)とはLaser Assisted in Situ Keratomileusisの略で日本語では生体内レーザー角膜切開術と呼ばれている、最新式の外科的近視・乱視矯正手術のことです。
エキシマレーザー角膜屈折矯正手術とも呼ばれています。
正常な状態の目では外からの光が角膜と水晶体で２度屈折して網膜上で像のピントが合いますが、近視の場合には角膜や水晶体での屈折が強いか眼球自体が奥に細長いために網膜の手前でピントが合ってしまい像がぼやけてしまいます。
また、乱視では角膜の場所により光の屈折率が異なるためにピント自体が合いません。
日本でレーシックによる視力矯正手術が認められたのは2000年からです。
レーシックの手術は両目で30分程度で終わり、術後1時間ほど病院で休めば家に帰れます。
そして翌朝目を覚ますとあら不思議、眼鏡やコンタクトレンズに頼らなくても裸眼でものがよく見えるようになっているのです。
術後2〜3日で軽い仕事もできますし、力仕事や車の運転は1週間後から、激しいスポーツや水泳は1ヵ月後から可能です。
気になる手術費用は自由診療でクリニックにもよりますが片目で10〜20万円程度です。
もちろん、すべての人がレーシックを受けられるわけではなく、レーシックに適している人でも0.3%は視力が回復しないので、事前によく眼科医に相談してからレーシック手術に望むべきでしょう。